セブン&アイ・ホールディングスと共同でペットボトルの新たな店頭回収

大手小売業による初の“ペットボトルtoペットボトル”リサイクル

トムラ・ジャパンは、株式会社セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、代表取締役会長:鈴木敏文)と共同で、セブン&アイグループの量販店3チェーンの各店舗にて、自動回収機を入口とした新しいペットボトルの店頭回収・リサイクルシステムの運用を開始しました。飲料・容器メーカーやリサイクル・物流パートナーと連動したこの“ペットボトルtoペットボトル”の循環型リサイクルは、大手小売業として初の取組みになります。

2012年3月末から店舗への導入を始め、2013年2月までの1年間で関東エリアのグループ202店舗に導入を終了しました(イトーヨーカドー90店、ヨークマート62店、ヨークベニマル50店)。今後は、全国の店舗に順次導入を検討してまいります。

<新たな店頭回収・リサイクルシステムについて>

・大手小売業で初、飲料メーカーと連動した“ペットボトルtoペットボトル”のリサイクルシステム
・スーパーの店頭に自動回収機を設置。利用者に特典を発行して資源回収への参加を促進
・お客様にご提供するリサイクルポイントは、電子マネー「nanaco」のポイントとして交換可能
・自動回収機が容器をその場で選別・減容し、資源価値の高い資源を大量に回収
・回収した資源を効率よく輸送し、飲料メーカーと連動して国内でペットボトル容器等に再生
・「循環型リサイクル」の輪を構築し、スーパー店頭が核となって地域のリサイクルを推進

新システムのスキーム

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新システムの特長

● 電子マネー「nanaco」との連動

セブン&アイグループの独自電子マネー「nanaco」と連動し、「nanaco」カード・モバイルを自動回収機でご利用いただくと、ペットボトル1本当たり、2リサイクルポイント(=0.2円)をご提供。500リサイクルポイントを貯めると、隣接するポイント交換端末機の操作により、「nanaco」ポイント50ポイント(=50円)と交換が可能

● オペレーションの改善

自動回収機の設置は、通常のボックス回収に比べ店舗の負担が低減
・減容機能(圧縮または破砕)で、嵩張るペットボトルを回収した現場で減容。回収容器の交換作業の低減、保管場所の削減、輸送効率の向上に貢献
・選別機能で、異素材の容器を除去、資源物としての流通を実施

● 地域、環境貢献

今回の新システムは、店頭での回収資源を効率よく輸送し、国内で循環型リサイクルを行う一貫したシステムであり、よりいっそうの地域環境に貢献

トムラ・ジャパンはシステム全体の提案・コーディネートを行い、自動回収機、ポイントシステムを自社で開発・導入、パートナー企業とともにシステムを持続的に運用します。

資源のリサイクルは協栄産業株式会社が担当し、メカニカルリサイクルの手法でペットボトル原料を製造いたします。サントリー等の大手飲料メーカーがその原料を用いてペットボトル飲料を製造し市場に還流させます。資源の輸送については、セブン&アイグループの既存物流ルートの活用を含め、効率の高い輸送ルートづくりを工夫して運用いたします。今後、店舗エリアの拡大に伴い、輸送やリサイクルのパートナーを増やしていく予定です。

お客様がスーパーの店頭にお持ち込みいただいたペットボトル資源が、効率よく運ばれ、国内で循環し、再び食品容器としてお客様のもとに還ってくるこのシステムは、今後の社会システムとして注目されています。

HosakasanRVM

・資源の国内循環 ・民間主導、消費者参加型の資源回収
・リサイクル ・高効率
・低環境負荷の資源回収・リサイクル

(ご参考) 当事業は、ペットボトルの店頭回収事業として23年度環境省支援事業への協力も行いました。
「安価でCO2排出量の少ない新たなリサイクル技術を活用した、汚れの少ない廃ペットボトル回収システム構築及び再ペットボトル化ビジネス支援事業」